先日、学生時代の友人と久しぶりに会いました。
最近、その友人が奥さんと同じ趣味をということでボーリングを夫婦で一緒に始めたっていうんです。
友人「最初、簡単に考えていたけど結構難しいよ、ボーリング。結構、足腰使うし、ハードなんだよね。で、全然うまくいかない。今じゃ、かみさんのほうがスコアいいんだよね。」
私 「ふーん」
友人「おまえさ、カウンセラーだろ?スコアをあげる方法って
何かないの?」
私 「リラックスすることは伝えられても、カウンセラーに
ボーリングのテクニック的なことなんて
わかるわけないだろう」
友人「いや、何か、心理学的にさ」
私 「あるわけないよ。あったら俺がやってるよ。
スクールとか入ったら」
友人「それが、入ってみたんだけど、全然だめ」
私 「ここはいいけど、
ここはこうした方がいいとか言われないの?」
友人「いろいろ言われるよ。
先生があなたはこうしちゃっているけど
足はこうやって、
手はこうでって言われるんだけど、
自分では全然わからない。
そんなふうな投げ方してるのかなって感じ。
もうやんなっちゃうよ。」
私 「そうだな、自分のことは以外と分からないから。
ビデオとかで自分のフォーム見ればいいんじゃないか?
そうしたら自分のクセに気づくと思うけど」
友人「なるほど、今度やってみるよ」
後日、友人から電話がありました。
「いや、ビデオで自分のフォームを見て、びっくりしたよ。
こんな投げ方していたんだって気がついたし、自分の悪いところが
やっと分かったよ。今まで先生や、ボーリング仲間がいろいろ
アドバイスしてくれたことを初めて素直に聞ける気になったよ。
今まで、なんか素直に聞き入れられない自分がいたんだけど、今は素直になれる気がするんだ。いや、ボーリングが楽しくなってきたよ。ありがとう」
いくら人に言われても、自分で自分のことをきちんと見ようとしないと自分のことって分からないものです。
わかっているつもりでも、自分のことって本当は一番見えないものなのかもしれませんね。
時々、ビデオで自分の姿を見るように、客観的に自分を観ることって必要ですね。
原島 好朗