「生きていくための社会づくり」
激動する現代社会は「ストレス社会」と言われ、それに伴う心の病が、社会的に大問題となってきています。
今の世の中はある意味とても便利になってきました。しかし、一方では、この時代の流れに伴う急速な社会環境の変化に、私達は対応するだけで精一杯という状況が続いており、日常的に緊張状態におかれ、慢性化されはじめているこの状態が、私達の心身に、今まで以上、そして、必要以上に負担を与え、様々な精神的、健康的問題を引き起こしています。
そしてそれは、個人的なものから飛び火して、家族や社会の健全性をも損なう重大な問題にまで派生してきているのです。NPO法人こころ-factoryではこれらの問題に真正面から向き合い、人間が人間らしく存在し、生きていくための社会づくりの一つとして、私達が関わる、個人、家族、地域、社会へのつながりを基盤とする共同体の中に、カウンセリングの受けられる環境を整備することが必要だと考えています。
現在、世の中にカウンセリングという言葉が少しずつ認知されはじめ、カウンセリングの実務に従事する人々も少しずつ増えてきましたが、まだまだ質、量、共に不十分であり、また、確立されていない相談システムには社会的な効果を期待することができない状況です。
私たちの周りに学校や病院などがないと不自然なのは、日常生活をおくる上での共同体の中に必要不可欠なものだからです。カウンセリング環境もまた共同体の中に欠かせないものだと考えます。
共同体を今よりも良くすることで、個人の内面が、「希望」で満たされ、幸福感あふれる毎日が送れるようになり、ひいては、家族や地域、社会全体が健全性を取り戻すことに貢献できると信じ、私たちはカウンセリング環境が全ての人にとって「日常的な存在」となることを目指しています。
特定非営利活動法人 こころ-factoy