悩む=「答えがでない」という前提のもとに考えるふりをすること
考える=「答えが出る」という前提のもと、建設的に考えを組み立てること
「イシューからはじめよ」
いわゆるビジネス書の部類ですが。こんなことが書いてありました。
グサッ!私自身、悩むことも多く頭の中でグルグルしているだけで、前に進めないことも多いので。
カウンセリングにいらっしゃる方々も悩んで相談にきます。それを、「考えるふりをしている」だなんて。
もちろん悩んでいる本人は、そんなつもりもなく、悩みとその感情でいっぱいいっぱいで、ここでいう「考える」ということが、できなくなっているのだけど。
でもこれは、カウンセリングにもあてはまるなあと思いました。
悩んでる人といっしょに「悩む」のではなく、悩んでいる人といっしょに「考える」。
ひとりだとただただ悩んでしまいがちだけど、いっしょに「考える」。
悩んでいる人の心が少しでも楽になるために。前を向いて、踏み出せるために。
それが、カウンセラーの役目だと。
ちなみに、「イシュー」とはテーマとなる問、課題。
これをカウンセリングに当てはめると、「どうしてそのように思うのだろう?」「どうしてそういう気持ちになるのだろう?」という問でしょうか。
など、カウンセラーとしても、「悩む」こと、「考えること」をあらためて、考えました。
*参照 「イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質」 安宅 和人/著
稲垣 真美