人は年を経るごとに見かけ上の若さや美しさを失ってゆく
できていたことが出来なくなったり
知っているはずのことが思い出せなかったり
体の細胞が衰えていくのと同じように
神経細胞や五感も衰えていく
人もまた生物の一員
『老化』は当然のことなのだろう
外見上の若さや美しさに囚われ
それらを失ったことでくよくよしたり落ち込んだり
気分まで『老化』に脅かされている
確かに盛りを過ぎた植物にいくら栄養を与えても復活はしない
しかし、人間には知恵がある
自然界の摂理に順応し
その時の事情・環境などに合わせて存在し行動して生きている
それぞれの人がその時々自分のできることを精一杯努力し
存在することの歓びに感謝し続けていくことはできる
それらを忘れた時
本当の『老い』が来るのだろう
佐藤美代子