重たく首うなだれたひまわりつくつく法師の鳴き声遠雷が夏の終わりを告げる何事もなかったごとく季節は移り自然は営みを続ける
足踏みしているのは・・人間だけか否思いもしない災害を身に受けなお 其処から前へ進もうとする人々がいる悲しさや嘆きを微笑みにそっと包んで周りの人々に声をかける人がいる
季節の移ろいの中に草や木が悲しみの痕跡を埋め尽くしても私たちは忘れまいあの日の出来事を
佐藤 美代子