おいしい食事をとることは、生活の上でとても大きな喜びを生んでくれています。
多少気分が落ち込んでいても、ご飯をしっかり食べれば元気になるという人も多いのではないでしょうか。
よく人の体を自動車に例えて
「食料は人間にとってガソリンのようなもの」
などという話を耳にします。
しかし、人間が食事をとることの働きはこれだけにとどまりません。
人間の体がタンパク質からできているということは、おそらく皆さんご存知でしょう。
食事をとると、食材を構成している栄養分がタンパク質として体内に取り込まれます。こ
のタンパク質は、体内で絶えず分解と再構成を繰り返しているといいます。ある生物学者によれば、その繰り返しが「生きている」ということであり、生物として自然界で生き抜いていくために作り出した堅固なメカニズムなのだそうです。
今自分を構成している体も、分子レベルで見れば1年後には全く別物。
たとえば今悩んで苦しんでいる自分も、1年後には全く別人。
そう考えると、なんだか気持ちがラクになってきませんか。
佐藤 寛修