ひとり言

衣更え

何もしようとしない自分

そんな己を奮いたたせたくて

苛々している私

 

いつからこんなになったのか

知らずしらずの内に

蓄積されたこころの澱がうず高く積もり

私を支配している

 

周りを見渡せば

新緑は目に痛いほど

草も木も、少し前までの衣をぬぎすて

新しい季節へと歩み始めている

 

その足並みにあわせ

私も、衣をぬぎすてたら前にでられるかもしれない

そんな気がして

 

後ろ向きになりがちな自分に

        少しだけ声をかけてみる

佐藤 美代子

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