この文章をご覧になっているということは、
あなたも Webページを閲覧できる環境に
あるということですね。
私の考えがあなたの目に触れることを 嬉しく思います。
インターネット上には私たちが予想もできないくらい
沢山の情報があふれており、
私たちを大いに楽しませてくれたり、
困難を打開するヒントになるようなものもあります。
一方で教育上好ましくないと言われる情報が
放置されていることもしばしば指摘されます。
いずれにしてもコンピュータネットワークの普及が
社会の状況に大きく変化をもたらしていることは 間違いなさそうです。
さて、かく言う私もそこそこのネットワーク利用者ですが、
これだけ多くの情報がひとつの環境内に存在すると
ある錯覚に陥ってしまうのではないかと危惧することがあります。
それは「インターネットですべての情報が手に入る」と
思ってしまうのではないか、ということです。
ちょっと考えてみてください。
次のうちインターネットで見つかる情報はどれだけあるでしょう。
(1)先月末の日経平均株価
(2)もっとも長い英単語
(3)好きな芸能人の最新ニュース
(4)地蔵保幸氏の著書名
(5)先週の木曜日に食べた晩ご飯のメニュー
(6)小学校の時好きだったあの子の卒業作文タイトル
(7)あなたを愛する人の手のぬくもり さて、いかがでしょう。冗談交じりのものもありますが、
なかには明らかに見つかるはずのない情報が
あるということをお分かりいただけるでしょう。
インターネットは便利ですが、全ての情報が入っている
魔法の箱ではありません。
少し考えてみればわかることですよね。
大きな力を持つものを過信してしまうというのは、
インターネットに限ったことではありません。
移り変わる環境に飲まれて、こういう当たり前のことが
頭からスッポリと抜け落ちてしまわないように
気をつけながら、情報化した社会とも
上手に付き合っていきたいですね。
佐藤 寛修