さわやかな風そよぐ
コバルトの空にひばりさえずり
水をたたえて田んぼが光る
早苗に風がわたる
時の移ろいのなんと早いことか
春のうたを詠ったのは
昨日のことのよう思えるのに
季節はすでに初夏のもの
足踏みしているのはわたし
時がどんどん追い越していく
この辺で重い腰をあげ
また一歩を踏み出そう
早苗が成長して黄金の穂を実らせる頃
私にも
少しばかりの変化が見らるように
佐藤 美代子