私は外出時に家の前からタクシーに乗ることが多く
(家が道路に面しているので)
その日もいつものようにタクシーを待っていました。
その同じ場所で、私より先にタクシーを待っている様子の
高齢の女性がいました。
いつもならバンバン来るタクシーがなかなか来ないので、
その女性となんとなく立ち話になりました。
私「もうずいぶんタクシー待たれてますか?」とか、
女性「今日は空車がなかなか来ないんですよ。」とか、
私「こう寒いとやっぱりみんなタクシー乗るんですかね~」とか。
10分近く?も待ったところでようやく空車が来たので手を上げて止め、
女性に「どうぞ。」と乗車を促しましたら女性は
「今日は空車少ないのでよかったら相乗りどうぞ?」
と言って下さいました。
行き先を聞いたら同じ方向だし、私も時間が迫っていたので
ありたがく一緒に乗らせて頂きました。
先に女性の目的地に着き、女性がタクシー料金を払おうとするので、
当たり前ですがそれはお断りし、お互いにお礼を言って、
女性は降りて行きました。
しばらくして私の目的地に着き、タクシー料金を払ったところ、
なんかお釣りが多い?
「あれ?」と言ったらドライバーさんが「おまけです」と。
何十円の端数ではなく、数百円のおまけをしてくれたのでした。
それだけの話なのですが、タクシーに乗り合わせた三人
(ドライバーさん入れて)が、ちょっとずつのあたたかい気持ちを
シェアできたような気がして、なんだか嬉しくなったことでした。
聡子