ひとり言

勇気を出して

手を伸ばしましょう   みんなに向かって

手を伸ばしましょう   応える手がある

勇気を出して      手を伸ばし

感じてみましょう    仲間の温もりを

 

手をつなぎましょう   あなたと私

手をつなぎましょう   明日(あした)に向って

勇気を出して      手と手をつなぎ

感じてみましょう    一人じゃないことを

 

手をたたきましょう   出来たあの人に

手をたたきましょう   仲間と共に

勇気を出して      手をたたき

感じてみましょう    喜びの分かち合い

牧田 英治

歸去來兮

歸去來兮(帰りなん いざ)

  中国の陶淵明の詠歌

ふるさとを離れ都で仕官し
人々の賞賛や日々の糧を得ることが出来たにもかかわらず
心は鬱々として晴れず、
やがて荒れ果てているであろう田舎に帰ると心に決め
(歸去來兮)と詠った陶淵明

いま日本の各地に散り散りに住むふるさとを離れた人々は
その心に(歸去來兮)の想いを抱いて暮らしているのだろう

荒れ果てても帰るべき田舎があるならまだ
田舎があるのに帰れない人々の胸のうちはいかばかりだろう

歸去來兮

帰るのは何も場所だけとは限らない
心が彷徨っているときは
あるべき心の居場所に
  帰りなん いざ

佐藤 美代子

あした天気にな~れ

つるべ落としの

秋の日はなぜかあわただしい

心ばかりが急いて

なかなか先に進まない

せめたあした晴れたなら

洗濯物を天日にさらそう

 

あしたてんきにな~れ

佐藤 美代子

大空のキャンバスで

青空に柿の実が映える

この空の鮮やかさは  

北国育ちの私にはまぶしい

色づいた木々が身を震わせて

木の葉の舞を踊るとき   

エディット・ピアフの「枯葉」が聞こえる・・・・

梢を渡る風の なんと侘しげなことか

これはモノクロの季節がやってくる前兆

自然のやさしさは

大地の眠るその前に

大空のキャンバスの 鮮やかな柿の実や

色づく木の葉の舞で     

精一杯の華やかさを演出している

佐藤 美代子

選手交代

狂おしいほど 風鈴が鳴る黄金の海を吹き分けて
夏を追いおい 野分がくる
青空を覆い隠すように
黒雲が広がり
今にも大粒の雨が落ちてきそうだ

まて!
暫しの間

遠くで聞こえる
運動会の音楽
子供たちの歓声

あれらが終わるまで。

佐藤 美代子

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